中央区
日本古来の歴史を感じられる江戸の玄関口・・・
江戸時代より江戸の玄関口としての役割を果たしていた活気ある街「中央区」
現代では東京駅に隣接して広がり、今なお東京の中枢として栄えています。
起源は慶長9年、江戸の中央として発展を遂げ続ける街の魅力に迫ります。
「中央区」の魅力を探る… 目次
1.中央区の成り立ち
遡る事天正18年、徳川家康が江戸へ入城した頃日本橋の街は未だ葦の生茂る潮の浜でした。
江戸幕府開幕に伴い町割りが行われ、駿河台の土を堀崩し、豊島の湾岸が埋め立てられ、形をなしたのが中央区の一帯と言われています。
慶長9年の五街道の制では、日本橋や京橋といった町人地を起点に江戸幕府はこの一帯の道路を発達させる試みをしました。
同頃、東海道の出発点でもある京橋が架けられ、日本橋、新橋と並ぶ大江戸のメインストリートとして栄えました。
そして地の発展と共に誕生したのが、宿場や伝馬、助郷といった、全国交通の要となった江戸の歴史を担う商売です。
伝馬供給の差配の地は大伝馬町、小伝馬町、南伝馬町の地名の由来ともなっており、また伝馬用の馬を供給していた馬喰町の地名もここから由来しています。
この他にも中央区一帯には幕府の御用を務めた御用職人、御用商人が多く居住し、その職業が町の名前となった地名が多く見られます。
そして1947年に日本橋区と京橋区が統合され、中央区という名前が誕生。
今なお旧日本橋区エリアの地名には「日本橋」が付いています。(旧両区にまたがる八重洲は除く)
2.中央区の街並み
中央区は東京都のほぼ中央に位置しており、金融取引の中枢・商業の一大中心地として日本を引っ張る存在となっています。
日本橋兜町には証券会社が集結し、旧日本橋区エリアは百貨店や何百年も続く老舗店が軒を連ねる商業の街です。
江戸時代以降400年の歴史を誇るこの街は、どこへ行っても歴史と情緒を感じられる建物があり、街歩きにも人気があります。
もんじゃ焼の名産地月島や、市場があり新鮮な食材を提供する築地など、食文化も独自の発展を魅せ、日本はもちろん世界各地から環境客が訪れる街でもあります。
また商業地だけとしてではなく、居住地としての人気が高いのも特徴。
昼夜間人口比率は千代田区に次いで第2位を誇り、5年に1度行われる国勢調査では2000年~05年の間の人口増加率でトップを誇ります。
大川端作戦と呼称されたウォーターフロントエリアの再開発計画を筆頭に、常に発展し続ける街並みは人々の心を魅了してやみません。
3.居住地としての中央区
中央区は先述の通り商業地としての発展が著しく、宅地の多くは商業・業務用地で占められています。
よって自然と街の高層化が進み、下層階は商業施設・上層階がレジデンスという建物が多く見られます。
15階以上の高層階に居住している世帯数は23区内で堂々のトップを飾り、年々大型のタワーマンションが増えているのも特徴です。
また都心部の利便性を最大限に享受できる地でありながら、文化財や隅田川の自然に触れる事の出来るこのエリアは23区内でも希少な存在。
中でも東京の玄関「東京駅」が徒歩圏内というロケーションに住めるのは、アクティブで自由な都市生活において大きな魅力と言えます。
4.中央区の魅力
日本古来より息づく歴史と風情を楽しみながら、最新のトレンドにも触れられる街。
昨今は日本橋室町エリアに商業施設コレドが完成し、より人々が集まる地となっています。
銀座・日本橋・京橋・・・日本特有の文化を大切にしながら同時に最新のトレンドを生み出していくこの地はまさに日本の未来を担う地と言えます。
江戸の頃に生まれた伝統は今なお継続し、この地を発展せしめています。